【春日市】こんな身近で養蜂がされているなんて。春日市にある住宅街で養蜂をされているお宅に行って蜂蜜が作られているところを見に行ってきました。


養蜂住宅
春日市の住居。一見何の変哲もないお庭の広いお家だなという感じです。
ここの住宅のお庭の一角で実は蜂を飼って養蜂をしています。

えっこんな住宅街で?とびっくりです。養蜂するためのこの木箱が置けるスペースさえあれば基本的にはどこでも飼えるそうです。

市場に出回っているはちみつのほとんどはセイヨウミツバチが作るはちみつで、国産のもの割合は低いそうです。しかし、この養蜂の方法ではちみつを作ると、自然にいる野生の二ホンミツバチが集まってきて希少な二ホンミツバチによる国産の生はちみつができます。

野生の二ホンミツバチが集まってここを拠点に様々な花の蜜を集めてきています。

ミツバチを庭で飼うことにより生態系のバランスが変わり害虫の発生がかなり少なくなってきたそうです。

こちらのご家庭では家庭菜園もされていましたが、蜂が受粉してくれるので飼う前より育ちもよく収穫量が増えたそうです。

生はちみつです。

そのまま置いていると発酵が進みお酒になるのだとか。はちみつのお酒なんて珍しいですよね。

そして、生はちみつは酵素が生きているので美容と健康に優れた効果を発揮します。

店頭で気軽に買えるはちみつのほとんどは加熱処理されたもので生はちみつとは違います。

ショ糖である花の蜜を、ミツバチは体内で自身が持つ酵素によってブドウ糖と果糖に分解して、その蜜は巣に持ち帰った時点では、水分量70%と大変水っぽい状態です。

それを貯蔵係のハチへと渡り、貯蔵係のハチは、自らの羽で羽ばたいて水分を蒸発させます。

水分量20%になるまで濃縮されたら、巣作り係のハチがミツロウによって蓋をして、じっくりと時間をかけて熟成したら、はちみつが出来上がります。

セイヨウミツバチだと遠心分離器ではちみつを採取するのが一般的ですが、ニホンミツバチはこし布で重力だけではちみつを落とすケースが多いそうです。これを瓶詰めしたものが生はちみつです。

生はちみつは栄養価が非常に高い食品です。

生はちみつを店頭販売しにくい理由は、生の状態だと客先や輸送中の温度条件で発酵が進んでしまうからです。味が変わりますし、瓶の中が高圧になると場合によっては爆発します。

加熱処理する理由は雑菌などの殺菌処理が主な理由です。発酵も止まりますから、瓶の中が安定します。

大きな流通に乗せる上では発酵はリスクが大きすぎて、一般的には低温加熱処理が行われます。

加熱処理をすると栄養成分が加熱により壊れてしまうので本来持つはちみつの栄養はほとんどなくなってしまうそうです。

そのため、養蜂家としては極力生はちみつを出荷したいので、今は主に直販のみで行われています。

はちみつの持つ効果とは、『殺菌効果』『腸内環境を整える効果』『疲労回復効果』

『殺菌効果』→はちみつに含まれるグルコン酸は殺菌力に優れているため、火傷や擦り傷、喉の炎症、湿疹、口内炎などにいいそうです。

『腸内環境を整える効果』→オリゴ糖・グルコン酸を豊富に含み、腸内の善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌を増やす働きがあり、腸内フローラのバランスを整えます。

『疲労回復効果』→生はちみつの主成分はブドウ糖と果糖。胃腸へ負担をかけずに短時間で血糖値を上げるので、激しい運動の前に生はちみつをとっておけば、体力の消耗を防ぐ事ができます。

はちみつ糸島の住宅で採れたものを瓶詰したはちみつをいただきました。

まろやかで香りも良く甘くて美味しいはちみつでした。はちみつだけでなくミツロウも作られます。

蜜蝋(ミツロウ)とは、ミツバチが巣を作る材料として、蜂の腹部にある分泌腺から分泌するロウのことです。ミツバチの巣から得られたものを溶かして固め、ブロック状にしたもので、別名ビーズワックス(Beeswax)とも呼ばれます。

ろうそくやクレヨンの材料として使われている他に、保湿効果に優れているのでリップクリームやハンドクリームの材料としても使われるそうです。ミツロウは巣によって色が異なります。香りをかがせてもらいましたが香りもそれぞれ違いました。こちらが養蜂を広め身近なものにしようと活動されるJBeefarmの講師の方(左側)と実際に養蜂していらっしゃるお家の方(右側)です。

お家で蜂を飼っていると蜂もペットと同じように家族のような感覚になるそうです!このお家ではワン(犬)ちゃんも飼っているのですが、蜂に天敵が近づいてくると蜂を守ろうとして天敵と戦ってくれるそうです。ワンちゃんにとっても蜂は家族の一員となっているのかもしれないですね♪

JBeefarmは日本列島に生息している野生のミツバチを地域の山林や住宅街の一角に住処を設け、ニホンミツバチの養蜂をする手助けをされています。

近年、田んぼや畑での農薬や除草剤の散布、山林の荒廃などによる蜜源の減少など、ミツバチにとっては厳しい環境となっています。「日本ミツバチにとって良い環境は人間にとっても良い環境である」という考えで、誰もがニホンミツバチと関わり、自分達の生きる社会環境や地域社会の事をもっと考える社会にしたいと思い、ニホンミツバチの普及活動を行っているそうです。

養蜂してみたいという方の為に巣箱づくりのワークショップが開催されています。

工具などは揃えてあり、手ぶらで参加してOk!ワークショップ後にも蜂が来て巣箱として使われているのかや養蜂のノウハウなどもしっかりとサポートしてくれるので安心です。養蜂に興味があるという方はJBeeFarmのFacebookページから申し込みできます。

JBeeFarmのFacebookこちらをクリック

また、2021年5月24日~7月11日までクラウドファンディングを実施されています。

地域に養蜂家を増やして、二ホンミツバチの作るはちみつを使ってカステラを作ろうというプロジェクトを行なっており、カステラ製造に必要な設備や開発費の資金を集めているそうです。

養蜂家普及活動には興味があるけど養蜂をするのは難しいという人もクラウドファンディングで応援するというのもありですね。気になった方はJBeeFarmのホームページチェックしてみて下さい。↓↓

JBeeFarm – ニホンミツバチと人間が共存できる地域を作る

記事作成のご協力ありがとうございました。

 

 

2021/07/02 06:36 2021/07/02 17:44
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